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夜明けの縁をさ迷う人々/小川洋子
昨年1年間に読んだ本の中で1番良かった作品は小川洋子さんの「猫を抱いて像と泳ぐ」でした。繊細です。泣けました。
小川さんを初めて読んだのは5年前、「博士の愛した数式」で、その人物像に相当心を奪われました。後に製作された同名映画も(招待券で)ちゃっかり観に行ったほど好きでした。「猫を抱いて…」はそれに続く2作目だったので、小川洋子さんという作家にかなり惹かれました。

そして3作目がこの本。今までと違い、短編集です。
1話20ページほどの物語が9話収められています。
「猫を…」も「博士…」も主人公はともすれば夜明けの縁をさ迷っていそうですので、タイトルに惹かれました。
どの話も尋常じゃないです。着想が独特で小川さんらしい。話としては面白いけれど、その「尋常じゃない」っぷりが存分に語りきれないのか、前2作のような感動に達しません。
短編は読者の方が読み方を変えなければいけないのでしょうか。感動を追い求めるより、凝縮された魅力を味わうようにスイッチを切り替えた方がよさそうです。

村上春樹が「長編と短編は(書く上で)全く違うものだ」といったことを書いていました。私は書いたことがないのでよく分かりませんが、伊坂さん・小川さんと続けて短編を読んでみて、確かにそんな気がします。
この2人は長編向きです。(願望を込めて)

と言うわけで、小川さんの次回作も(今回の落胆を埋めるべく)、「猫を…」に続く感動長編 を期待します。


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