安徳天皇漂海記 / 宇月原晴明
評価:
宇月原 晴明
中央公論新社
コメント:澁澤龍彦氏へのオマージュというべき作品です

運命的出会いとしか言いようがありません。「高丘親王航海記」に続いて読むべきはこれしかないという本に偶然出会いました。
澁澤龍彦さんの作品は、博識に富む文章でレベルの高い内容にもかかわらず、平易な言葉で表現されています。平易な言葉は日常使う言葉です。それゆえ時々古さを感じるところが、唯一澁澤作品で引っかかった点です。
もし平成に生きる人がこのような作品を書いたら完璧にしっくり来るのだろうかと思いながら、それとなく図書館の開架に並ぶ背表紙を目で追っていた時、「安徳天皇漂海記」というタイトルに釘付けになりました。
手に取り奥付を開き「2006年2月25日初版発行」を確認していた時、その隣のページから「澁澤龍彦」「高岳親王航海記」の文字が、浮き出るように瞬いて見えました。無意識のうちに文字列に反応していたのでしょう。とにかくそこには、「何よりもまず…、澁澤龍彦『高丘親王航海記』…、…、この四作品がなければ、本作は生まれえませんでした。…」という作者の謝辞が載っていたのです驚きました。
そして、この本を読んで更に驚きました。これはまさに澁澤氏へのオマージュとしか思えない作品だったのです。

入水された安徳天皇は瓜形のべっ甲のような蜜のような玉の中に封じられて8歳のまま生き続けているという設定のもと、第一部『源実朝篇』では安徳天皇の荒ぶる魂を鎮め、南海の高丘親王のもとへ送り届けようと命をかける実朝を 主に「吾妻鏡」と実朝の家集(歌集)「金塊和歌集」を引用しながら巧妙なフィクションに描いています。
それは第二部『マルコ・ポーロ篇』に受け継がれ、安徳天皇の玉体はクビライ・カーンに追われる8歳の大宋皇帝との出会いと別れを経て南海で高丘親王にめぐり合うという、史実を踏まえた壮大なスケールの話になっています。

澁澤氏が書いた高丘親王のその後が最後の重要な場面に登場することはもちろん、その他にも澁澤氏の好きだった題材を取り込んだり、澁澤氏の「うつろ舟」をそのまま章名にする等、数知れぬ澁澤氏ゆかりのモノ達がさりげなく仕掛けられています。
そして宗教的ではあるけれど普遍的な悟りの境地を 親王が末裔である安徳天皇にさとす大団円は感動です。ちょっと描写がファンタジック過ぎるかもしれませんが…

全編を格調高い文語体で綴り、日本・モンゴル・中国の歴史を縫い合わせてうつつの様な壮大なフィクションを展開したこの物語は、澁澤文学を受け継ぎ平成の時代に合った、まさに私の探していた一冊でした。

第19回山本周五郎賞受賞作。

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高丘親王航海記 / 澁澤龍彦
評価:
渋澤 龍彦
文藝春秋
(1987-10)
コメント:ドラコニアワールドの集大成です。遺作に似つかわしい。


高丘親王航海記

長い前置きになりますが、この本を知るきっかけとなった話から。

私が好きな装丁家の菊池信義氏が1989年に「菊池信義 装丁の本」を発行したのですが、菊池さんが手がけた膨大な作品のカラー写真の中に「澁澤龍彦さんの本」のページがあり、その中の1冊がこの「高丘親王航海記」でした。
もちろん「菊池信義 装丁の本」は高価なので図書館にリクエストし、私の手元にある訳ではありませんが図書館に行けばこの本は誰に借りられることもなくいつでも開いて見る事ができます。(喜んでいいの)
そして「高丘親王航海記」は題名・装丁ともかなり印象に残り、(作者も作者ですし)頭の隅に引っかかった本でしたが、私のごちゃごちゃの頭の中でいろいろなものにうずまり、時々は浮かんでくるもののそのまま引き出されずに11年も埋まっていました。
先日「澁澤龍彦 ドラコニアワールド」を図書館で見つけた折に「高丘親王航海記」をやっと頭の隅から引き出し、扉を開けました。

高丘親王航海記
澁澤龍彦さんの遺作。第39回読売文学賞受賞作。7つの短編が連作になり1つの話になっています。
高丘親王は平城帝の第三皇子。11歳頃皇太子となりますが、薬子の乱の直後僅か12歳で位を追われ、二十歳過ぎに出家、その後求法のため天竺を目指し渡海するも、消息は不明。羅越国にて飢えた虎に身をささげたという伝説もあり、この本ではそのとおりの最期を遂げています。これらの史実にのっとって書かれた小説ですが、渡天の途中で出会う奇妙な話が澁澤氏らしい独特の創作になっています。
高丘親王の上品でににこやかで前向きな性格がそのまま小説全体に投影され、落ち着いた雰囲気を醸しています。
その上、親王の見た夢が数多く書かれ、うつつの奇異な場面と交錯し、全体がとても幻想的にもなっています。
荘子の「胡蝶の夢」が頭をよぎりました。

澁澤氏の博学ぶりには相変わらず舌を巻きます。語彙の豊富さもすばらしい。造語だと思って辞書に当たってみるとちゃんと載っている…私の浅薄さが露呈します。
けれど決して読み辛い訳ではなく、凡庸な私(達)にも分かりやすいよう文章は平易です。「分かりやすく書くのが身上」というような発言をいつかどこかで読んだ気がします。

さまざまな歴史書からの的確な引用・さまざまな土地の風土習慣の、目に浮かぶような描写。澁澤氏の溢れる知識で織られた物語に、ドラコニアワールドのオブジェや思考をそこかしこにちりばめた、澁澤作品の集大成のような珠玉の1冊です。
珠玉といえば
澁澤氏は下咽頭ガンで亡くなっていますが、高丘親王も真珠を飲み込みそれが衰弱の主因になりました。「真珠を飲んでかすれた声しか出なくなった」と著す作者の声もかすれ声でした。(亡くなる1年ほど前に声帯を切除して声が全く出なくなっています。)
「のどの痛みは…本物の病気にちがいなかった。…もし私が1年以内に死ぬとすれば、これで死ぬ以外には考えられないだろう。」とは高丘親王ではなく澁澤龍彦本人のことばでしょう。この章は「文學界」昭和62年3月号に掲載され、澁澤氏は昭和62年8月に亡くなっています。
美しいもの丸いものが好きだった澁澤氏、ドラコニアワールドに真珠もあったことでしょう。

「死」に向かう高丘親王は けれど、悲壮感がなく、死んで天竺へ行ける方法があると分かり嬉しがる様子。それは仏教に身を投じ、渡天に命を賭けた高丘親王であるからこそです。これを書いている澁澤氏の胸中は如何ばかりだったのでしょう。


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澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド/澁澤龍子・編
評価:
澁澤 龍彦
集英社
¥ 1,260
(2010-03-17)
コメント:澁澤龍彦が慈しんだオブジェから彼という人がよく分かる、美しい本

集英社新書ヴィジュアル版で今年3月に発売した本です。
ヴィジュアル版ですので写真が多くのページを占めています。撮影は沢渡朔さん。(余談ですが、沢渡さんのお名前を初めて知ったのは若かりし小澤征爾さんの写真集を出された時です)

澁澤龍彦さんが亡くなられてから23年。いまだ人気は衰えません。
澁澤龍彦さんの書斎には彼が愛したオブジェ- 貝殻や石・木の実やパイプなど -が、今もそのまま飾られています。ひとつひとつが彼自身と彼の作品に深く結びついています。
そのオブジェの写真と共に彼自身が生前に記した関連文章をそのまま添えて、奥様である龍子さんが編集しています。

モノへの慈しみ・愛おしさが静かに伝わってきます。
落ちている木の実を採り尽くすぐらい一心に拾ったり、散歩に行った海岸で収穫(貝や流木など)が何もなかったときはひどく落胆したり、時を経ても変わらぬオブジェ達と同じく、いつまでも少年のような心を併せ持つ彼だからこそ 美しさを一途に追求できたのでしょう。

ドラコニア・ワールドの主は好きなものに囲まれた至福の空間でこそ、その才能と知識を存分に書き放つことができたのだと思います。

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夜明けの縁をさ迷う人々/小川洋子
昨年1年間に読んだ本の中で1番良かった作品は小川洋子さんの「猫を抱いて像と泳ぐ」でした。繊細です。泣けました。
小川さんを初めて読んだのは5年前、「博士の愛した数式」で、その人物像に相当心を奪われました。後に製作された同名映画も(招待券で)ちゃっかり観に行ったほど好きでした。「猫を抱いて…」はそれに続く2作目だったので、小川洋子さんという作家にかなり惹かれました。

そして3作目がこの本。今までと違い、短編集です。
1話20ページほどの物語が9話収められています。
「猫を…」も「博士…」も主人公はともすれば夜明けの縁をさ迷っていそうですので、タイトルに惹かれました。
どの話も尋常じゃないです。着想が独特で小川さんらしい。話としては面白いけれど、その「尋常じゃない」っぷりが存分に語りきれないのか、前2作のような感動に達しません。
短編は読者の方が読み方を変えなければいけないのでしょうか。感動を追い求めるより、凝縮された魅力を味わうようにスイッチを切り替えた方がよさそうです。

村上春樹が「長編と短編は(書く上で)全く違うものだ」といったことを書いていました。私は書いたことがないのでよく分かりませんが、伊坂さん・小川さんと続けて短編を読んでみて、確かにそんな気がします。
この2人は長編向きです。(願望を込めて)

と言うわけで、小川さんの次回作も(今回の落胆を埋めるべく)、「猫を…」に続く感動長編 を期待します。


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バイバイ、ブラクバード/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
双葉社
¥ 1,470
(2010-06-30)
コメント:どんな条件でも「ちょっと幸せになれるエンターテイメント」に仕立てる手腕はさすがです。

太宰治の絶筆小説「グッド・バイ」から着想して作ったまったく新しい物語。

条件付で執筆することは作家の力量を問われることでもありますが、さすが伊坂さん。
太宰治には申し訳ないけれど、伊坂さんの物語の方が卓越しています。それでも当時の人が読み比べたら太宰の方に軍配が上がるのでしょうか。(「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」に「グッド・バイ」の全文が掲載されています。)

2週間後に「あのバス」に乗せられ恐ろしいところへ連れて行かれる運命が決まっている主人公が、監視役の繭美と共に、5股をかけていたその5人の女性に別れを告げに行く話。
5話までが相手の女性一人ずつとの話で、6話目は今回単行本にする際に新しく書き下ろされた続き話。

相変わらずテンポのよいウイットに富んだ語り口&会話です。今回登場の繭美はその性格上会話がかなり男勝りで且つ軽く、「〜じゃねえか」「〜だろうが」といった調子なので、余計文章の流れに弾みがつきます。そこが狙いかもしれませんが、ちょっと気になるところでもあります。
キーパーソン繭美の圧倒的な存在感。描写もともすれば主人公より多く、「影の主人公」の感じです。
それに比べてこんなにもイメージの沸かない主人公は初めてです。人物像がはっきり浮かびませんでした。

読み進めるうちに繭美へのイメージが少しずつ変化し、そして最終章へとつながってゆくところがさすが伊坂さん、うまいです。
既出の五話を収束し、共感を持たせて予想外のうならされるラストへと展開してゆく、一番コアとなるこの最終章。「これがなきゃ全然面白くねえだろうが。」と繭美が言いそうです。

「あのバス」に乗せられるということは死をイメージさせていますが、詳細は最後まではっきりしません。何を詳しく表し、何を読者の想像にゆだねるか、ここら辺の作者の取捨選択は読後感を左右する1つのポイントとなります。(「『バイバイ、ブラックバード』をより〜」でもご本人がちょっと触れています)
私は「あのバス」もその行き先もはっきり説明しない事に違和感はありません。これらは小説全体を納得させる理由付けのために作られたものと理解します。
「グッド・バイ」に習って女性達に別れ話をしに行かなければならない → 避けられない死が迫っているという設定をしなければならない
ということですね。ただ、読者に「理由付けのために考えられたモノ」と簡単に見抜かれるような書き方をするところはちょっと詰めが甘いかなとも思われます。そういう考えに至らしめないほど違和感なくリアリティを持った表現を探ってほしかったです。これは「あのバス」とその行き先を詳細に書き込むこととは別物です。
これと同じことが母親に関する挿話にも言えました。主人公の性格を形成する理由付けのために考えられた話ということがあからさまでした。
むずかしいところですが、伊坂さんの作品が好きなのでおのずとハードルが上がります。
頑張ってください

楽しくさらっと読めました。重苦しい「死」が背後にあるにもかかわらず、伊坂さんらしいアップテンポのエンターテイメントに仕上がり、楽しく考えさせていただきました。
伊坂さんに関して私以上にハードルの高い娘の感想は、「がんばって読んだ」(=おもしろくなかった)でした

次回は長編を期待します。


先日のブログ内関連記事

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伊坂幸太郎/バイバイ、ブラックバード 借りました
昨日図書館から本が入ったと電話を頂きました。
昨日までずっと忙しく久しぶりに半休日の今日、グッドタイミングで借りてきました。
伊坂幸太郎の「バイバイ、ブラックバード」とポスタルノベル編「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために 」。

伊坂幸太郎 バイバイブラックバード日付また1人目です。
発売日前に別の図書館で予約した娘はそれでも○○人目で、今年中に回ってくるか心配していたのに、なんだか申し訳ないような気持ちです。
本当にウチの市の図書館はそういう点で使えます。


今回の「バイバイ、ブラックバード」は、'09年5月〜'10年2月まで5回にわたり双葉社の「ゆうびん小説」として短編で書かれたもので、1つ書き終えるたびに抽選で選ばれた50人の人に送り届けられるという趣旨だったそうです。
今までの伊坂さんらしからぬ装丁。ちょっとノスタルジックで女の子が読む恋愛小説っぽい綺麗な本です。でも伊坂さんです

         伊坂幸太郎 バイバイブラックバード+

前の「オー!ファーザー」の時にも同じような記事を書き、結局本の感想はその後書かずじまいでした。
思うことはいろいろあるのに文章にするのがだんだん面倒くさくなってきました。もう読みっぱなしでいいじゃないかとも思いますが、書く事による発見もあるので一言でも残しておくように心がけたいです。

感想はコチラ
| | 23:29 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
「オー!ファーザー」 伊坂幸太郎
「予約の本が入りました」と昨日遅く図書館から電話があり、今日借りてきました。
伊坂幸太郎の本は人気です。ウェブでざっと見ても、この「オー!ファーザー」(3/31発売)は18人待ち・19人待ち・20人以上…と、皆さん大変です。(まだ発売間もないので少ないほうですね。時には100人以上待ちというのも見たことあります。)一人2週間借りるとして20人待ちだと9ヶ月ちょっと待つのですか
伊坂幸太郎 オー!ファーザーその点我が市の最寄の図書館は良いのか悪いのか、私1番でした
前作の「SOSの猿」も2番目くらいでしたし、私が返してしばらくしたら開架の本棚に何気なく置いてありました
利用者が少なくて、こういう時とリクエストする時は助かっています。でもちょっと情けない
家からは隣の市の図書館の方が近く、そちらは別の使い方をしています。それぞれ利点があり、大変重宝しています。(でも隣の市民はうちの市の図書館で借りれません スミマセン)
我が市の図書館(と、市民のレベル)がちょっと情けないです

最近は読書してもレビューを書くのが面倒くさくなり走り書きもたまってきました。
ちょっと反省(ちょっと)。

さて、楽しみにしていた「オー!ファーザー」、子供に持っていかれないうちに読みます

| | 22:08 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
「廃墟建築士」 三崎亜記
評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 1,365
(2009-01-26)
コメント:描いた空想をどう肉付けするかが小説のカギです
Amazonランキング: 76397位

 この本は独立した4話で構成されていますが、各話は「建物にまつわる話」で共通しています。

 どの話も作者の果てしない空想が全開です。現実にあるような場面に虚構が織り交ぜられ、それが全体のイメージを不思議なものにしています。そのいかにもあり得なさそうな話の内側には、「生きてゆく意味・日々の営みの価値観」という大きな命題が4話に共通して流れています。
廃墟建築士は「命のこと切れるその瞬間まで、廃墟を造り続けることこそが」「癒しなのだ。」といいますし、蔵守も「私は私の役割を、最後の瞬間まで全うするだけだ。」と言います。どの話も自分の日々と重ね、省みずにいられません。また、現代社会に潜む問題にも数々と触れ、人の行いについても考えさせられます。

 ただ、これは好みの(もしくは捕らえ方の)問題だと思いますが、三崎亜記の頭からどんどん湧きあがる空想に押しつけられるような違和感を覚えます。そこが三崎ワールドのおもしろさなのだと言われそうですが、私の感覚には共有できないところがあります。内容がいい割に評価が低くなった理由は、この違和感がかなり大きいからです。

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| | 03:10 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |
「聖女の救済」 東野圭吾
評価:
東野 圭吾
文藝春秋
¥ 1,700
(2008-10-23)
コメント:タイトルからして奥深いです
Amazonランキング: 1410位

 一晩で一気に読んでしまいました。久々です。途中でやめられませんでした。

 湯川に「虚数解」と言わしめた、その実現不可能なトリックは今までのミステリーとはまったく逆の発想で意表を突かれました。犯人は初めからわかっているにもかかわらず、そのトリックは誰も最後までわからなかったでしょう(構成のうまさもありますが…)。 そしてそのトリックと共に深く考え練ってあるのが動機ですね。「根深く」「重い」事件の本質…「救済」の意味が不気味で物悲しい言葉として響きます。

 ミステリーを読み返すことは余りありませんが、この本はもう一度はじめから確認したくなりました。もう、冒頭から意味深い文章だったのだと気づかされました。 
 斬新な発想と緻密な構成(+湯川先生の魅力)で読者をひきつける東野圭吾の次回作を期待します。

| | 23:53 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |
朝日新聞連載小説 島田雅彦著「徒然王子」
JUGEMテーマ:小説全般
 朝日新聞の朝刊に連載していた島田雅彦作「徒然王子」が、今日最終回を迎えました。
 生まれ変わりは信じていませんが、歴史に学び、自分の理性を呼び起こし、この国を立て直さなければいけないという考えに寄り添えます。行動力の火付け役を担う作品だと思うので、明日のこの国を背負う世代に読んで欲しいです。
 それにしても久々の新聞連載読破でした。辻邦生の「雲の宴」以来、なんと21年ぶりです 新連載にはいつも期待しますが、読みたいと思う小説でなかったり、読み始めても乗ってくる前に投げ出したりの連続でした。21年もたっていたと知って驚きでしたが、1連載が1年以上続くと思えば20作目くらいで読みたい小説が巡ってきたのはそんなに稀有なことではないと思い直しました…
 新聞の連載小説は、毎朝小さな期待でわくわくするところから1日をスタートできるのがいいですね。反面、今、全体のどの辺まで来ているのかさっぱり分からず、手軽に戻って読み返すこともできず(朝日新聞の会員サービスサイトにバックナンバーが載っていますが)、それ以上に突然終わりがやってきたことにびっくりですそれにしても、結末をあっさりまとめすぎてあると感じるのは、終わりが分からなかったせいばかりではないと思います。第一部がすでに刊行されていますが、そちらで初めてこの作品を読んだとしたら結末のまとめ方をどう感じるかどなたか教えて欲しいです。
| | 16:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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